今週の木曜日、6月19日でDJ 佐々木健治がtutti fruttiを辞めます。
SwankやらParadeやらRumbleは継続するので、別にストーンを辞めるわけではないので、週末に行けばケンジさんには会えるんだけど。
tutti fruttiを愛してくださってるお客さん達や、スタッフ、DJはやっぱり、とても寂しく思ってるかたも多いと思う。
僕も、もちろんそのひとりだ。
特に僕はスワンクやらパレードやらランブルではDJをしていないので、一緒にレギュラーでやるのは19日が最後。
7年前、初めてtutti fruttiにいったとき僕は24歳だった。
その頃の僕といったら、友達もいなくて、彼女もいなくて、ほんとロックンロールだけが友達で、自分のやりたいことがなんなのかもわからなくて、自分の居場所を探して、居場所がなくて、毎日をもて余して、ほんとクソファッキン野郎でした。ほんと、どん底だった。
そんなとき、出会ったのが新宿Rolling Stone、tutti frutti だった。そして、ケンジさん、マイケル、社長、みおちゃんだった。
東京に来て初めて友達ができて、居場所が見つかった気がした。
それから、毎週通った。とにかく木曜日のバイト終わりにストーンに行くのが楽しみだった。
自分の好きな曲が、聞いたことないぐらい爆音で聞けて一晩中踊れる場所があるなんて、なんて最高なんだ!と思った。
今まで知らなかった曲もたくさん知った。
当時は、いまみたいにスマホもないし、曲を調べるアプリなんてなかったから、MCを聞き逃さないように必死だった。
毎週毎週朝まで踊った。それは、普通に考えれば単なる遊びなんだけど、tutti fruttiに通うことは自分の中では遊びのつもりじゃなかった(笑) なんというか、とても恥ずかしい言い方だが「ロックの修行」のつもりだった(笑)
雨の日も、風邪の日も、彼女ができた日も、誕生日の日も、欠かさず通った。 ケンジさんは覚えてないかもしれないけど、ロックじゃないからって理由でリクエストをかけてくれなかったケンジさんに向かって「じゃあ、ロックの定義って何なんですか?!」って逆ギレしたこともあった(笑)
しかし、やがて月日は経ち、マイケルも辞め、僕も映画の助監督をやりはじめたりで忙しくなり、tutti fruttiに行く機会は次第に無くなっていった。
それでも、たまに顔を出すとケンジさんと社長とみおちゃんは変わらずいつもの感じで迎えてくれた。まるで実家のような安心感がそこにあった。
さらに月日は流れた。僕の人生も、色んな出会いや別れがあって、二回転ぐらいした頃、いつのまにか僕は30歳を過ぎていた。
ある日、
マイケルと歩いているとき、「ストーンのオーディションでも受けてみようかなぁ~」って軽い感じで言ったら、マイケルは真顔で「受けなさい」と言ってきて、僕は引くに引けず、ほんとにオーディションを受けることになり、そしてまさかの合格をしてしまった。
でも、合格したからには、もちろん僕は木曜日でケンジさんと一緒にtutti fruttiをやりたいと思っていたから木曜日を志望した。
しかし、いざやってみると、
ケンジさんは俺のことダメ出しばかりで、一切褒めてくれないので、たまには褒めろコノヤロウ!といつも思ってイライラしてた。
なんとか認められようと頑張っても、何もかもうまく行かず、ストーンの木曜日に入ってから、いつもモヤモヤしていた。俺にはDJの才能がまったくないのかもしれないとも思った。
けど、しばらくしてケンジさんが6月で木曜日を辞めるということを知って、
なんか、寂しいというより悔しかった。なにも成長した姿を見せることができずに、一緒のレギュラーが終わってしまうことが。
tutti fruttiという名前はケンジさんが考えた名前だから、ケンジさんがいなくなったら名前変えたほうがいいのかなって一瞬思ったけど、
木曜日がtutti fruttiじゃなくなるのなんか想像できなかった。
自分にとってもあまりに思い入れが強すぎるし、
お客さんだって、tutti fruttiへの思い入れが強いとおもう。
だから、名前を変えることはできない。じゃあ、もう俺が引き継ぐしかないんだ、と思った。
俺はまだケンジさんに褒められたことないし、
DJの才能もないかもしれない。
けど、木曜日、tutti fruttiをいま引き継ぐことができるのは、おそらく俺しかいない。
だから、これは運命なんだ。
もしかしたら7年前から決まっていたのかもしれない。あのロックの修行の日々から。
もうモヤモヤしない。
俺がやる運命なんだから。
その運命を受け入れようと決意いたしました。
さあ、19日は最後の佐々木健治、木曜日ラストです。
絶対に木曜日史上過去最高の盛り上がりになるから、みんな絶対に、遊びに来てね。
そして!翌週からも、木曜日はtutti fruttiは続くよ。続けるよ。
ケンジさんがいなくなっても、むしろ今まで以上に盛り上げるので、みんな、是非とも、是非とも木曜日tutti fruttiをこれからも 宜しくお願いします!